「そんなことすると、参照先がわからなくなって、図面と部品のリンクが切れちゃうんじゃない?」と思う方も安心。リンク付。
注意点もあるから気を付けてね。
※SolidWorksを導入するなら最適なパソコンを選定しないと後で買い直しになっちゃうから、必ず検討してね。
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複数部品を単一図面に記載
製品の一部分にすぎないかんたんな組立図ですが部品が12種類あります。この程度でもひとつの製品を完成させるためには、もっと部品の種類の多い組立図が何十枚、何百枚になります。部品の種類たるや ~万種類?なんてことも、そんな場合に備えてできれば組立図ごとに部品図1ファイル程度におさめたいですよね。
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そうしないと、あっというまに図面の山ができちゃいます。
たいていは部品が図面にのった時点でファイル名が表示されるようにテンプレートを作っていますよね。なので、新規に図面テンプレートを開いたら部品を載せる前に適当に名前を付けて保存します。ここでは「複数モデル単一部品図」と命名して保存しました。
とりあえず、いつもの通り組立図の部品表の欄を右クリックして、モデルを開きます。
部品を開いたら閉じずにメモリー上に載せておきましょう。
先ほど作成した部品図面を開いたら、パレットを表示して、パレット表示」のすぐ下のドロップダウンをクリックして開いたモデルの部品ファイル名を選択します。「参照」ボタンでエクスプローラーから直接呼び出すこともできますが、部品の方向や、プロパティの書き込みなどもありますので、組立図から部品を開いておくほうが、オススメ度100!
パレットから部品図上にモデルをドラッグしてきたら、スケールを変更しておきましょう。
部品図のビューを選択状態にして、注記をビューの中に挿入します。
注記のプロパティマネージャーで「プロパティへのリンク」(赤枠)をクリックします。
「プロパティへリンク」のウィンドウが開いたら、モデルの検出をチェック、選択アイテムが部品名になっていることを確認、「プロパティ名」→「SW-ファイル名(File Name)」に変更、評価値がファイル名になっていれば「OK」します。
2列目の「PL4.5」の部分も上記と同じように「プロパティへリンク」でプロパティ名を「t」にして挿入しています。ちなみにパーカー数はリンクしませんので必要なかたはAPIを利用して取得してください。次に挿入する部品と区別するために黄色の線を引きました。寸法や必要事項を記入したら保存します。保存が完了したら、「T-01」の部品は閉じちゃってください。
次に部品表に挿入する部品を開いておきましょう。
パレット表示の下の欄で次の部品「T-02」を選択しておきます。
「T-01」部品と同じ要領で「T-02]部品を図面に挿入しました。
注意点:重要な項目です。
昔と違って、今は機械が自動加工することが多いですよね。そこで、注意しなければならないことがあります。なんせ機械は人間のように融通がきかないないので~
DXFに変換するなら、指定保存でファイルをDXFにして「オップション」を選択します。
保存する際、ベーススケールを変更しましたので、警告のメッセージボックスが表示されますが、ここは無視して「OK」して画面を閉じます。
以上が、1ファイルの図面に多数の部品を並べる際の注意点です。大きい部品や極小部品が混在する場合は、印刷すると極小部品は寸法などが見えにくくなりますので、やむおえずスケールを変更しますが、NCデータようにスケールを記入しておくか、欄外にNCデータ用の部品を書いておくと間違えなくてすみます。
1部品、1ファイルの図面にすると印刷する際膨大な量になったりしますので、複数の部品を1ファイルの図面に記入しておくと、印刷してもページ数が少なくてすみますので管理もしやすいし、作業するひとも見やすくなって一石二鳥です。
この部品図をDWG/DXFに変換する際に必ずチェックしてほしいのが、「端点マージ」の「マージ有効化」です。これを忘れるとR形状部分の線が途切れて、NCデータを自動出力する際に必ずエラーになっちゃいます。人間が手動で、データを作成すればすぐになおせちゃうけど、コンピューター任せだと200%アウト。
高額なCAMだからといって安心してはいけない! しょせんコンピューターだって機械だから。
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