1.オンラインストレージとは
一般的に、CADのデータを保存するときは、コンピューターのストレージかUSBなどの外部ストレージに保存しますよね。その保存をインターネットでつながったサーバーに保存するストレージのことを「オンラインストレージ」と言います。そのまんま!
オンラインストレージを利用すると、ローカルストレージが無くても、インターネット環境なら、データをアップすれば保存ができます。
無料で利用できるところが多いので便利です。
但し、各サーバーごとにアカウントが必要な場合が殆どです。
保存の場合は、ローカルストレージが破損しても、オンラインストレージにデータが残っていますので、万が一の時に復旧ができます。
ちなみに、このサイトのデータも、2箇所のサーバーにデータを保存しています。
設計屋さんはここまで読めばOKです。後の項目は飛ばしても問題ありません。
2.長所
1.データを外部に保存できる
北朝鮮がミサイルを発射して、日本に着弾して、パソコンのデータが紛失すると困る方は、中国にあるサーバーにデータを保存しておくと、被害にあっても復旧できます。
というのは、冗談ですけど。
一時グーグルさんが、「核戦争が起きても、あなたのデータは、世界中のグーグルのサーバーに保存されていますので安心です」みたいなことを言ってたような気がします。
とりあえず、自分のパソコンや自社のサーバーだけにデータを保存しておくのが心配な方におススメです。
2.データを共有できる
パスワードでデータをの流出を防いでいる場合は、他の方にパスワードを教えてあげればパスワードを知っている人は、だれでもデータを閲覧できますので、メールの添付ファイルを利用できないような、ビッグデータを共有したい場合は、必須です。
今回、このテーマを選んだのは、上記のようにデータを共有する場合のために必要な事項なので、掲載しました。
CADのデータでは、100メガとか200メガ位のデータのやりとりは当たり前ですよね。でもメールの添付ファイルだと、Gmailで25メガ、アウトルックだと5メガ位しか添付できませんが、オンラインストレージを利用すれば、1ギガとか2ギガのデータの共有も可能です。超便利!!!
オンラインストレージのサービスは、Dropbox・Onedrive・Google Driveなどが有名ですが、企業で利用しているのは、データ便が一番多いです、次にファイヤーストレージですが、殆どがデータ便。
個人的には、無料版ならグーグルが一番確実で一番容量が多くて、しかも昔からやってるから、安心なんですけど、会社、特に大企業はなぜかデータ便です。
セキュリティの厳しい企業だと、グーグルなどのフリーのサーバーは受信拒否される場合もあります。
私用でなら、Dropboxを利用してる方が多いようです。ちなみにこのサイトのバックアップはDropboxです。
データ便の利用方法は別ページで紹介します。
3.データを同期できる
データの同期は、CADで設計している方はあまり利用しませんが、表計算などや、会計関係の場合は必須です。
データの動機は、プログラムでいえば、テキストチェンジです。Aのパソコンでデータを変更すると、Bのパソコンの画面の数字も同時に変更される機能です。
もう気が付いているかもしれませんが、この同期機能は、オンラインじゃなくても昔からありますよね。でも、知らない方もいるので念のために、掲載。
4.回転式のHDDのように衝撃の故障がない
当たり前ですが、別の場所にデータが保存されていますので、動作中に、うっかり落として破損なんてことはありません。
3.短所
1.オンラインじゃないと使えない。
ネットに繋がっていることが大前提!
メールでURLを貼り付けて、「ここにアクセスしてね」って言われたら、全くダウンロードできないこともあります。
設計屋さんは、デスクトップを利用することが多いので、ネット環境が使えない場合があって、困っちゃうことがあります。
2.無料版は容量が少ない
ローカルストレージのように、1テラとか2テラとか、巨大なデータは無料版では絶対無理、グーグルでも無料版は15ギガまで。
3.データをアップしたりダウンロードするのに時間がかかる
アップロードに時間がかかる。今は、殆どが光回線を利用していますが、それでも、1ギガのデータをアップするのはとんでもない時間が必要!
4.CADを利用している場合は!?
あなたのように、CADを利用して設計業務をしている場合は、データの保存でオンラインストレージを利用することは99%ありません。
設計やさんが利用するのは、メールの添付ファイルで送信できないような、ビッグデータをお客さんや業者さんに、見てもらいたい場合に利用します。
特に、データ便を利用すると思いますので、次のページでデータ便の利用方法を紹介します。
設計屋さんには関係のない項目を沢山載せてしまいましたが、なにかの参考になるかもしれませんので、みておいて損はないとおもいます。
今回は以上でおしまいです。
お疲れ様でした!
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