SolidWorks ソリッドワークス ロールバックバーと抑制を利用した部品の編集、設計変更の方法とは!?

部品の編集の仕方はいろいろな方法がありますが、今回はロールバックバーと抑制を利用した部品の編集をします。但し、エッセンシャルの本で紹介されている抑制の方法だと何かと問題が発生しますので、その回避方法も項目2で解説します。

 

1.ロールバックバーを利用して部品編集

黄色い円筒部分を延長する、部品変更の場合そのまま黄色い部分にスケッチして、押し出しで延長することも可能ですが、このような編集は、もし他にも編集することがあると、エラーの元になってしまいますので、この部分を作成しているフィーチャーを特定して、そのフィーチャーを編集することをおススメします。


前のページと同じモデルを使用しますので、前のページへ戻ってモデルをダウンロードするか下記のリンクからダウンロードしてください。

>>>editparts1_1.zipのダウンロードはコチラ

 

  1. このまま円筒にスケッチして、押し出しで延長すると、デザインツリーの一番下に、スケッチと押し出しが追加されます。
  2. これってなにも問題が無いように感じますけど、本当は問題大ありです。「ボス – 押し出し5」の親/子関係を表示すると「ボス – 押し出し5」の親フィーチャーには「ボス – 押し出し3」と「ボス – 押し出し1」、「シェル1」が親になっています。要するに、「ボス – 押し出し3」と「ボス – 押し出し1」、「シェル1」を変更すると、「ボス – 押し出し5」も変更されて、円筒の長さが予想以上の延長されてしまいます。これを回避するためには、円筒を作成しているフィーチャーを編集すれば、意図した寸法に編集することができます。ここで必要なのがロールバックバーです。円筒を作成しているフィーチャーまで、ロールバックバーを上げます。

  3. この状態で「ボス – 押し出し3」を編集します。ココの押し出し量を延長したい長さにします。設定したら、ロールバックバーを最後まで戻して、先ほど追加した「ボス―押し出し5」を削除します。これで親フィーチャーが少なくなったため、編集時のエラー回避ができます。


これで、エラーの出にくい部品編集ができます。こんな時にロールバックバーが特に有効です。

2.編集時にフィーチャーを抑制

部品編集にのときに、簡単に編集する方法でフィーチャーを抑制する方法がありますが、この方法は今後抑制解除する予定がない場合は、あまり使わないことをおススメします。

  1. 「ボス – 押し出し3」以下のフィーチャーを全て、抑制状態にしました。この状態で「ボス – 押し出し3」を編集してみます。

  2. 「ボス – 押し出し3」以下の抑制状態を解除してみます。抑制解除されたフィーチャーが再構築されて、「ボス – 押し出し3」と依存関係にあるフィーチャーが対処できない場合はエラーになります。

今までの経験上、ロールバックバーを利用して、親/子関係を確認しながら、修正するのが一番確実な方法だと思いますが、場合によっては、簡単な方法として抑制をかけながら、修正をかけることもあります。ケースバイケースですね。

このページは、ロールバックバーを利用した部品編集の仕方の解説でした。

3D-CADはエラーの場合は2D-CADと違ってエラーが出るとエラー修正にかなりの時間を使ってしまいます。できるだけエラーが出ないように、編集する方法を身につけよう!

以上で終了です。

お疲れ様でした。

 

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