「干渉」ってなに!?
角型の鉄鋼を例にして考えてみましょう。
常温では、鉄は重ねても、上の鉄が下の鉄に食い込んで重なり合おうことはありませんよね。AとBはこんなふうになっています。
AとBの境目を拡大すると面と面は接しています。この状態は「干渉」していないといいます。
でも、3D-CADでは、現実ではありえない現象を作り出すことができます。AとBが混ざり合った部分があります。この状態は自然界ではありえないことです。この状態を「干渉」していると呼んでいます。こんな状況を作り出せるのは光くらいかも。
干渉部分を検知しよう!
上記のような、単純なアセンブリなら干渉している部分が一目でわかりますが、部品点数が多くなったり、陰に隠れた部品などは、干渉の確認ができませんよね。
でも、ご心配なく。SolidWorksには「干渉認識」という強力な武器があります。これを利用することにより、一瞬で干渉部分を見つけることができます。干渉認識の機能は下記のサイトで紹介しましたが、復習も含めてここでも、上記の項目で使用した簡単な部品を利用して解説します。
1.「干渉認識」とは?使い方は?
「干渉認識」を使うと、CADで作成した物体の、不正に重なり合った部分が自動でわかっちゃいます。
この干渉している部分を自動計算して、干渉している場所や部品情報などを知らせてくれます。
「結果」の干渉を展開すると、重複している部品名が表示されますので、干渉部分の特定に利用できます。
2.干渉を回避するには?
干渉部分を修正するには、合致で拘束されている場合は、合致の修正をすればOK。このモデルはB部品の下面とA部品の白線で一致合致を付けていますので、これを削除してB部品をドラッグしてA部品から離すか、A部品の上面とB部品の下面に一致合致をつければ、干渉部分はなくなります。
今回は、「干渉」っていう言葉と、干渉部分の見つけ方の方法を掲載しました。以前にも同じ内容のページを作成しましたが、そちらでは「干渉」の言葉の意味についてはふれていませんでしたので、改めて掲載することにしました。
「干渉認識」の機能は誤作を防ぐ効果に抜群の威力を発揮しますからSolidWorksを使っている方は必ず使いこなしたいコマンドです。まだ利用していない方はこの機会に是非活用するようにしてね。
このページはこれでおしまいです。
お疲れ様でした!
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