スケッチ線の完全定義【アニメでわかる】

SolidWorks(ソリッドワークス)ではスケッチ線に拘束をつけることによりスケッチ線を完全に固定することができます。三角形で言えば2辺の長さと角度がわかっていれば形状が確定するみたいな感じです。その状態をSolidWorks(ソリッドワークス)では完全定義といいます。

スケッチの完全定義

冒頭でも触れましたがスケッチの完全定義とはスケッチ線が動かない状態です。

不完全定義

完全定義の反対は不完全定義です(笑)今の段階では説明のしようがないのでしょうがないです。

 

不完全定義の場合は線をドラッグすると動いちゃいます。あと線が青く表示されます。

完全定義にする

それでは不完全定義のスケッチを長方形にする例で完全定義にしていきますね

頂点と頂点を作図線で結びます。そして作図線を選択状態にしたまま右クリックして「中点の選択」を選んで原点と一致させます。


 

一致拘束のつけ方はコントロールキーを押したまま選択してある中点と原点を選ぶと画像の赤枠の「一致」がでてきますのでそれを選ぶ


 

直角の拘束をつけます。ここもコントロールキーを押したまま2線を選択すると拘束関係の欄が自動で出てきます。


 

残りの3か所も同じように垂直の拘束をつけます。4か所じゃなくて3か所ですよ


 

どこでもいいので1辺に水平の拘束をつけます。今度は1辺なのでコントロールキーはいりません。


 

2辺に寸法を入れます。以上で完全定義になりますね

完全定義になると全てのスケッチ線が黒くなります。スケッチ線はドラッグしても移動しません。


 


スケッチ編集を終了すると完全定義のスケッチマークは上の赤枠のようになりますが、不完全定義の場合は下のスケッチマークのように(-)マークがつきます

 

完全定義にしないとダメなの?

答えはイエスです。さらにモデルを完成させる場合、完全定義にすることによって人間の間違いをSolidWorks(ソリッドワークス)が教えてくれるからです。

間違えを教えてくれる例

先ほどのスケッチを押し出ししてその上にスケッチしました。このスケッチはベースのモデルの頂点とスケッチの頂点が一致しています。


 

土台の立法体を三角形に変更してみました。スケッチを終了するとあっという間にエラーになります。「さっき一致拘束を付けた場所がなくなりましたよ~」っていうエラーです。このようにCADが人間に間違えを教えてくれるんです。べんりですね

と、いうわけでできる限りスケッチは完全定義にするようにしてください。

あと、スケッチの拘束のつけ方は覚えてくださいね

 

このページはこれでおしまいです。

 

お疲れ様でした!

 

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