マルチボディの複数モデル 

SolidWorks(ソリッドワークス)は一つのファイルの中に多数の部品を作成することができます。1ファイルの中に複数の部品(ボディ)が存在するモデルをマルチボディとよんでいます。このページでは、押し出しでモデルを複数にする方法を使ってマルチボディを作ってみたいと思います。

マルチボディとは

マルチ(multi)とは「複数の」とか「多岐」っていう意味があります。ではSolidWorksの強力な武器、マルチボディとはなんでしょうか。

このファイルのモデルは「ソリッドボディ」が3個あります。


このように一つのファイルの中に複数のソリッドボディが存在するモデルをSolidWorksでは「マルチボディ」と呼んでます。それに対してアセンブリの場合は1部品1ファイルになってます。

マルチボディの場合は、ギヤどうしのかみ合わせ回転や動作伝達などの動きのあるものを作ることはできません。ただしアセンブリファイルの下書きに使うには必要不可欠な仕組みです。

>>>SolidWorks特有のモデル作成

上記リンクはとっても重要ですが、少し上達してから見てください。

とにかくマルチボディといえば1ファイルの中に複数のボディが存在するモデルのことをさします。

マルチボディを作ってみる

正体がわかったところで、マルチボディの作成をしてみますね。

複数のソリッドボディを作る

ベースになってるモデルの端面にスケッチした輪郭をブラインドで押し出ししてます。このときに注意点があります。「結果のマージ」のチェックを必ず外してください。この部分にチェックが入っているとベースのモデルと今回押し出ししたモデルは一体になってしまいます。


 

ベースのボディのほかに今押し出ししたボディが追加されてソリッドボディは2個になってます。


 

さらに「結果のマージ」のチェックをはずして押し出しするとソリッドボディがもう一つ追加されます。こうやってどんどんボディを増やしていくことが可能です。

ボディのマージ

上記ではソリッドボディを増やしていきましたが、押し出しするときに以前に作ったボディにくっつけてボディの数を増やさないこともできます。

スケッチ輪郭を押し出ししてますが、「結果のマージ」にチェックをいれているため、円柱部分と押し出し部分が結合されて新たなソリッドボディは生じません。

マージするときの注意点

「結果のマージ」にチェックを入れる場合は少し注意がいります。やたらOKしちゃうと全部のモデルがくっついてしまいます。

押し出しのプロパティマネージャーの下のほうの赤枠の部分が「自動選択」になってるとSolidWorksが勝手に判断して結合できるボディは全部くっついてしまいます。なので必ず選択ボディにチェックをいれてくっつけるボディを選んでください。

 

フィーチャーのスコープのところは下記のリンクで詳しく書かれています。今は見なくても大丈夫です。

>>>フィーチャーのスコープとは


 

マルチボディのお話はだいたい以上です。SolidWorksの場合はマルチボディの機能が強力なので皆さんはこれからマルチボディを多用していくことになると思います。だけどまだ始めたばかりなので、ここではマルチボディの意味とマルチボディの作り方がわかれば大成功です。

 

以上でこのページはおしまいです。

お疲れ様でした!

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