セレクションマネージャーの定義はSolidWorks(ソリッドワークス)のヘルプでは「SelectionManagerは、輪郭の選択とスマート選択を統合して置き換える一方で、強化された選択機能を提供します。SelectionManagerはロフト、スイープ、境界サーフェス、パス合致(path mates) で利用できます。」と書かれています。ほぼ解読不能です。なのでここではセレクションマネージャーの定義より使い方に専念して書いていきます。
セレクションマネージャーの表示と名称
SelectionManager(セレクションマネージャー)はロフト、スイープ、境界サーフェス、パス合致などで右クリックすると出てきます。
表示方法
グラフィックウィンドウ上で右クリックするとSelectionManagerの項目が出てきます。
SelectionManager名称と役割
ツール | 名称 | 説明 |
OK | 選択の確定です | |
キャンセル | 選択をキャンセルして SelectionManager を閉じます。 | |
すべて選択解除 | 作成されている、または編集されている選択セットの全てのアイテムを選択解除します。 | |
閉じたループ選択 | 閉じたループのどんな部分でも選択するとき、閉じたループ全体を選択します。閉じたループは:
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開いたループ選択 | 1つのエンティティーを選択するとき、 すべてのチェーンを選択します。2D、 そして3D スケッチのパラメトリックな選択を含む、つながったエンティティ(Chained entities)。 | |
グループ選択 | 1つ以上の個々のエンティティーを選択します。選択は、選択されたエンティティーの両方の端に、 接線エンティティーを含むことを伝えることができます。 | |
領域選択 | 輪郭の選択(Contour Selection) モードのとき、2Dスケッチの中で現在利用できるように、 パラメトリックな範囲を選びます。 | |
標準選択 | 通常の選択を使用。SelectionManager が始動できないときと同じです。 | |
選択の自動承認 | プッシュピン を押して、そして閉じたループ、開いたループ、 あるいは範囲選択を使うとき利用可能です。 自動的に選択を受け入れて、そして選択リストにそれを入れます |
セレクションマネージャーを使ってみよう
SelectionManagerは少しややこしいので具体例で解説
閉じたループ選択
閉じたループは正常に押し出しや押し出しカットができるスケッチ輪郭です。
SelectionManagerで閉じたループをクリックすると、白いスケッチは閉じたループになってるため選択可能ですが、黄色いスケッチは閉じたループじゃないので選択ができません。
開いたループ選択
開いたループは、つながってるスケッチ線全部が選択できます。
黄色いスケッチは途中で線が途切れてるため開いたループ選択でヒットしますが、白いスケッチ線は閉じたループになってるため選択できません。
グループ選択
グループ選択は輪郭が閉じてる場合と開いてる場合の両方に使えます。
画像の場合は線を選んだ結果閉じたループになったため、プロパティマネージャーでは「閉じたグループ」と表示されます。線を選んだ結果開いた状態だと「開グループ」となります。
領域選択
領域選択は閉じた領域を検出して選択できるようになっています
複数の閉じた領域を1個だけ検出して選択できます。
標準選択
標準選択はSelectionManagerを使わなかったときと同じ使い方です。
標準選択は閉じたスケッチを普通に選ぶのに使います。SelectionManagerを使わない場合の方法と同じです。
選択の自動承認
選択の自動承認にチェックを入れておくと、SelectionManagerを使って選択したとき問題がなければ「OK」したのと同じ効果があります。
「選択の自動承認」にチェックが入っているとスケッチ線を選んだ瞬間、プロパティマネージャーのリストに入力されます。
実際に使ってみる
スケッチ線が少し複雑になってるモデルでSelectionManagerを使ってみますね
グループ選択を使って回りの線を閉じた輪郭のグループとして登録しています。その次は標準選択で白いスケッチをそのまま選択してロフトカットをしました。こんな感じ
SelectionManagerはスケッチが複雑な場合や、モデルのエッジなどを利用するときに必ず必要になります。ロフトやスイープなどを使うときはなるべく有効に利用することをおススメします。
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お疲れ様でした!
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