それは、アセンブリファイルが部品ファイルをみながら表示します、また、部品ファイルはアセンブリファイルをみながら、自分自身を表示させるからです。参照関係がある部品モデルを、安易に削除したり、ウィンドウズのエクススプローラーで移動したりすると、参照関係がなくなってアセンブリモデルを表示させると、部品が抑制されちゃいます。
外部参照とは!?
3D-CADで作成した部品ファイルの場合は、2D-CADと違って、他の部品ファイルを削除しちゃうと、元になるファイル情報を読み込んでから表示するため1人では存在できない部品ファイルがあります。これはちょうど、ブラウザで読み込むhtmlファイルと同じ感じです。htmlファイルは外部のCSSファイルやスクリプトのファイルを読み込んで、やっと一人前の表示ができますよね。
外部参照の確認
- 例えば、アセンブリモデルですけど、アセンブリモデルの中には沢山の部品ファイルが入ってますよね。この中の部品は、ほとんど他のファイルを参照して表示してあります。その参照先を調べるには、デザインツリーの部品ファイルの上で右クリックします。
- ショートカットメニューが表示されますので、少し下の方に「外部参照」っていうのがあるから、それを選択してください。
- 「外部参照」のウィンドウが表示されます。部品名は「D-02」です。赤枠の部分が参照先の部品のフルパスです。画像では、「C:\pleiades\xampp\htdocs\sanetu\サンエツ用データ\sldworksassy20\ソリッドワークスデータ\sldworksassy20_1.SLDPRT」(\はウィンドウズでは¥のことです)となっています。確認ができたら、「キャンセル」して閉じておきましょう。
- 実際にパスを元に参照先のファイルを開いてみましょう。モデルはこんな感じです。拡張子をみるとマルチボディであることがわかります。
- 部品が外部参照をしているのを知らないで、うっかり参照先のファイルを削除しちゃうと、デザインツリーで参照先が見つかりませんの「?」マークが表示されてしまいます。参照先を削除した場合のアセンブリファイルです。こんな風になっちゃたら、ゴミ箱から削除した部品ファイルを元に戻して、開いて、メモリー上に載せて再構築すると、参照関係が回復して「?」マークがなくなります。
以上が部品ファイルで外部参照の確認方法でした。
こんな場合はどうするの!
1.部品ファイルを削除したとき


間違って部品ファイルを削除しっちゃったら、ゴミ箱から元に戻してから、抑制された部品ファイルを「抑制解除」すると、復活する可能性がたかいですよ。
2.部品名を上書きしちゃったら?
同じ部品名をもった、アセンブリファイルを同時に開くと、後から開いた、アセンブリの部品ファイルが上書きされちゃいます。外部参照も上書きされてしまいます。その場合は、一度「保存しない」で全部のアセンブリファイルを閉じれば、ほとんどの場合は問題ありません。でも、間違って保存して閉じちゃうと、ファイルの参照先も変更されちゃって、次回アセンブリを開くと、該当の部品が抑制されて表示されません。
回復するには
抑制された部品ファイルを右クリックして「抑制解除」を選択しましょう。
「開こうとしているドキュメントは、既に開いているドキュメントと同じ名前のドキュメントを参照しています。」の警告メッセージが表示されますので、「このファイルをこのまま確定」を選択しましょう。
>>>画像を拡大する
警告メッセージが表示されない場合もありますので、表示する方法も掲載しておきます。
警告メッセージが表示されない場合は、「システムオプション」を開きます。
「”メッセージ/エラー/警告」→「開こうとしているドキュメントは既に開いているドキュメントと同じ名前のファイルをを参照しています。”」にチェックを入れてOKします。
>>>画像を拡大する
この状態で、再度部品ファイルを右クリックすると、警告のメッセージボックスが表示されるようになります。これで参照先も回復されて、正しく表示されるようになります。
このページは、おもにアセンブリの外部参照の例や参照先がなくなったときの処理方法を掲載しました。
私の先輩は、同じ名前をもったアセンブリをへいきで開いちゃうから、いつも部品が抑制されています。だから、完成するモデルがでたらめで、全然使い物になりません。
こんなことにならないように、外部参照はいつも気にしていた方がぶなんですよ。
これでおしまいです。
お疲れ様でした!
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