ソリッドワークスでモデルに簡単にねじ穴を作成できる、下穴寸法バッチリ自動作成、今回は、穴ウィザードで目ネジを簡単に作成する方法を紹介します。これで、いちいち、下穴表をみなくても、ねじの下穴を作成できちゃいます!
1.穴ウィザードとは!?
冒頭文で、ねじ屋さん必見って書きましたけど、ソリッドワークスを利用しているネジ屋さんっていないし、ねじ屋さんなら、通ネジの寸法は全て覚えているから、別に穴ウィザードなんて必要ないじゃんって話。
でも、このサイトは、初心者専用ですので、ねじの下穴を全部知らなくても、穴ウィザードを利用すれば、簡単にめねじを作成できますので、是非めをとおしてくださいね。
穴ウィザードを利用するとこんなのが簡単にできます。
図面もねじの寸法や下穴の寸法が自動で表記されて簡単!
但し、下穴の寸法が、あなたの会社で推奨している径と違うかもしれません、うちの会社は、M10の通ネジ(通ネジとは、細目ネジじゃないネジのこと)は下穴が8.6ですが、ソリッドワークスでは、8.5が表示されます。
めねじの場合は殆どが、タップ加工になりますので、径が少しでも、小さいと極端にタップの消耗が激しくなりますので、下穴寸法を良く知っている方は、自動生成される下穴には注意しましょう。
また、ロールタップ(転造タップ)の下穴は表示されませんので、その場合は手動で作成するか、図面にねじの規格だけ表示して、下穴寸法は作業者に任せるようにすると、いいかもしれません。
次の項目では、この便利な穴ウィザードの使い方を解説します。
2.穴ウィザードの基本的な使い方
簡単な板状のモデルで、穴ウィザードを利用して、めねじを作成してみます。
- めネジを作成したい面に、点をスケッチします。4箇所に点を用意してみました。
- フィーチャータブの「穴ウィザード」を選択します。
- 穴ウィザードのプロパティマネージャーが開いたら、「穴タイプ」の中の「ねじ穴-ストレート」をクリックします。「ねじ穴~~~」を選択しないと、バカ穴になりますので注意してね。
- 「規格」はJIS・「種類」はねじ穴・「穴の仕様」はM10X1.5・「押し出し状態」は全貫通・「ねじ」も全貫通・「オプション」はねじ山を選択しましょう・「ねじ山寸法テキスト添付は✔・「ねじ山のクラス」も✔ クラスはとりあえず2Bを選択(アルファベットのBはめねじの等級をあらわしています、Aはおねじの等級です詳細は割愛します)但し、クラスを変更しても寸法は全く変わりません、「じゃ~なんのためにあるの!?」って感じです。・「表面の皿穴」も✔します、これは、ねじを切ったときにバリが出ないようにするための面取り値すが、M10だと自動生成値が10.05になっています。これだと必ずバリがでますので、このあたりは、現場の作業者に任せるか、ピッチの80%くらいの面取りをしておくと安全です。僕ならM10だとΦ11位にしてます。・「裏面の皿穴」は裏側にバリがでては困る場合は✔します。
>>>画像を拡大する
- 入力が終わったら。。。「OK?」残念、不正解です、ここで「OK」すると「穴を配置するには、面上で点を選択する必要があります。」のメッセージボックスが表示されてしまいます。(このメッセージが表示されても、「OK」すれば7の項目に進みますから安心してね)
- 「OK」する前に「位置」のタブを選択します。
- モデル上で、めねじを作成したい面を一度クリックします。すこし、マウスを移動すると、ねじ穴のプレビューが表示されます。
- スケッチしておいた点のところにマウスポインターを移動すると、一致のマークが表示されますので、クリックしてください、1個目のねじの位置が決まりました。
- 残りの3個も、ヒットさせます。
- ねじ穴のプレビューを引きずりながら「OK」しちゃいましょう。そうすれば、めねじの完成です。
3.ねじ山が表示されない!!!
もしかしたら、ねじ山が表示されない方も、いるかもしれません。
この場合は「オプション」→「ドキュメントプロパティ」→「詳細設定」の「シェイディングされたねじ山」に✔を入れて、「OK」しましょう。
これで、ねじ山が表示されれば大成功です。
4.複数の面に同時にねじを作成したい時
おそらく、皆さんは「位置」のタブで「3Dスケッチ」が気になっていたと思います。
実は、これを利用すると、複数の面に同時に、めねじを追加することができます。もし、複数の面にねじを作成する必要があったら利用してください。
穴ウィザードを使用しためねじの加工
ネジの規格を覚えているひとって、意外と少ないですよね、いちいちハンドブックで調べるのは結構大変、しかも、JISのハンドブックは全然わからないからもっと大変!
ここは、ソリッドワークスのねじ穴ウィザードを利用してサクットねじを作成しちゃった方がお得!
でも、タップを多用する会社は、ソリッドワークスの下穴規格だと、下穴径が少々きつめなのでご注意を。
それと、面取り径が小さすぎて、そのまま図面に寸法を表示すると、必ずバリがでてクレームになっちゃいますので、面取り径は現場の作業者に任せるか、図面上には数字を入れないようにしましょう。
もし、面取り径をいれるなら、下穴径にピッチの80%の数字を入れておけば、バリがでることがありません。
一例ですが、M8X1.25の通ネジなら下穴が6.8です。ピッチの80%は1.25X0.8なのでC1です、面取り径は8.8になります。これねじ専門業者さんの常識なので、共有します。この情報は結構マル秘情報なので知っておくとものすごくお得!!!
以上で終了です。お疲れ様でした!
コメント